切削・切断・研磨加工
cutting-grinding-polishing
石英加工には大きく分けて、
- 火を使って形を作っていく加工 火加工(火炎加工)
- 削ったり、切ったり、穴をあけたりして形を作っていく 切削・切断・研磨加工
とに分けることができます。
ここでは、切削・切断・研磨加工について解説します。様々な加工技術や機械を組み合わせて、お客様の要求する製品を作り上げていきます。
マシニングセンター
「切削加工」は工作機械や工具を用いて石英ガラスを切ったり削ったり、穴をあけたりする加工技術です。
主に使われる機械としてはマシニングセンタ(machining center)があります。
これは、回転工具を使用してフライス削りや中ぐり(ザグリ)、穴あけ、ねじ立てといった切削加工を、1台で行える工作機械です。
マシニングセンタを使って石英ガラスを目的の形状に仕上げる加工は「マシニング加工」と呼ばれます。
石英板に穴をあけたり、溝を入れたり、段を付けたりすることができます。また、ネジ切り加工もおこなえます。
仕様や数量によってはマシニングセンタを使わずに作業員(職人)が一つ一つ板を成形したり、穴あけをしたりすることもあり、すべてが機械によって作られている訳ではありません。
研磨加工(溝切機)
石英ガラス加工における研磨加工は、主に板状の物の表面を平滑化や光沢を与えるためにおこなわれます。
表面をフラット(平行)にする事や板の厚みを一定にしていく事が、半導体の製造工程で使わる部品には求められます。
また光学部品として使われる場合にも非常に重要な加工技術となります。
切削・切断・研磨などの加工機や加工の様子がご覧いただけます。
溝切加工
石英ガラスにおける溝切加工は、主に「石英ボート」を作る際に使われます。
この加工をおこなうためには特殊な溝切機が必要で、切った溝にはシリコンウエハーなどの精密な基板が搭載されるため、溝には高い加工精度が求められます。